久しぶりに面白い逃げ競馬を見た
寒くなり、周囲の紅葉も途端に色鮮やかになった京都淀競馬場
昨日の雨で緩んでいた芝も何とか乾いて良馬場となった。
今週はエリザベス女王杯。ユニオンジャックのフラッグがはためいていた。
今年の話題はと言うと、秋華賞にて2着に滑り込んだものの斜行騎乗ということで降着となってしまった桜と樫の冠を獲ったブエナビスタだった。
騎手がキチンと乗っていれば牝馬三冠もと言われていたんで、今回は「乗り替り」になるんでないかと囁かれていたが、何ちゅうことはなくアンカツがカムバックしてきた。
2番人気は、アンカツの騎乗停止の元となったブロードストリート。こちらも出てきているもんだから、因縁の勝負なんてことを語る輩もいた。
そして、それに続いての人気がフランスから参戦してきたシャラナヤ。いつも思うのだが、こういう海外馬について、人気があるものと無いものが結構あるが、この人気はどうやって作られるのだろうなんて思っちゃったりする。多分、メディアによる焼付けも多大にあるんだろうななんて思う。
続いて昨年のエリ女勝利馬リトルアマポーラ。まぁ、これは順当な人気かとは思う。
他には一昨年、幻の勝利馬となったカワカミプリンセスもいたが、もう下り坂。こちらも妥当だろう。
下見所
ブエナビスタ。相変らずの良い馬体と気合。黄色いメンコが目立つ。外国馬のシャラポアでなかったシャラナヤは見るに小さい。
チェレブリタがチャカ付いている。ジェルミナルがツル首で気合十分な感じ。ムードインディゴは12kg増の発表。
テレビでは盛んにミクロコスモスの状態の良さを語っている。
「うあ、17番買ってるのにプラス体重かよ。ミクロは解説が武親父なんでリップサービスか。」
全体的に天気が悪いせいか。どの馬もどんよりとした感はした。
本馬場入り
ブエナビスタは少しばかり荒れて入った。シャラナヤは走りが重いような感じがする。ミクロコスモスは、軽やかに駆けてゆく。この時やっとテレビで良さを言っていたのがわかった。ブエナについては、待避所についてやっと落ち着いた感じ。
時間となり、スタンド近くのスタート地点へ各馬近づいてゆく。下手なファンファーレが鳴る。各馬問題なくゲートへ入る。
ゲートオープン
ミクロコスモスがゲートの中でバタバタした分、出遅れた感じとなる。これで武豊得意の溜め殺し位置決定。
先頭を取ったのが、7番クィーンスプマンテ。続いて11番ティエムプリキュア
ブエナビスタは、後方から3番手に控える。今回も後から行くパターンとなった。F田との確執から楽しみな展開だ。
先頭が2頭となったことで、逃げの展開がスムーズに動いていった。向う流し段階で、先頭との間隔が20馬身以上離れる。
その中でも、かっての名牝カワカミプリンセスが動き出す。見た感じ馬を御せなくなって仕方なしに順位を上げたようにも見えた。
この時、後続のどの騎手も、スタンドも気楽に考えていたことだろう。奴らは必ず落ちてくると...。
しかしながら、先頭が4角に届いても距離はそんなに縮まっていなかった。そこで慌てる後続の面々。
ブエナ鞍上のアンカツ、今回は外に持ち出して迎撃態勢に入る。
馬群内側を見て、何か叫んでいるように見えた。「俺は邪魔してねーからな」とか、それとも「間に合わねーぞ、おまいら」と言っていたのか。わからない。
ただ結果的にその動作も余計だった。
凄い鬼脚(JRAでは上り32.9S)で追いすがったブエナビスタ
しかしながら、時すでに遅きだった。先頭を駆けていた2頭にまんまと逃げ切られてしまった。
4角を廻った時点で、3秒離れていたと後で放送していた。
一般的に1ハロン12秒程度といわれる。と言うことは50m以上離れていたということだ。こりゃ辛い。
それにしても、久しぶりに楽しい逃げ競馬を見た。逃げ戦法は、滅茶苦茶怖いと言われる。後からの馬の足音が聞こえてきて、いつ飲まれてしまうのかと恐怖に怯えながら耐えなければならない。今回、一人旅でなかった分、鞍上の田中博は楽に逃げられたのだろう。久しぶりにコンビを組んだ熊沢プリキュアがいたから、うまいペース配分が出来たのではないだろか。勝利騎手インタビューでも、プリキュアの存在について上手く語っていた。
勝利した田中博康騎手。今年、やっと重賞1勝挙げた4年目23歳が、まんまと初G1をかっさらった。家族の方はさぞかし喜んでいることだろう。真面目なインタビューも好印象だった。菊の3年目の浜中といい、やはり真摯に努力している奴らの元に勝利の女神は微笑む。チョリースや木刀や姉さんすぎカップルをはじめとして関東騎手は世間を舐めた人間が多いと思っていたが、こんなおぼこい騎手もいたと初めて知った
でも、サニーブライアンの大西みたいにならんようにね。今回の勝利は多大な流れ有利な面もあったんだから...。



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