名牝への道がはじまったな
桜の花も葉桜になりかけ、寒かった冬がどこへ行ったと思えるほど気温が上がった阪神競馬場。69回と歴史を誇る桜花賞が行われた。
前回、高松宮記念はテレビを見ることも録画をすることも出来なかったんで、記録を書けなかった。非常に残念だが、見てないもんは仕方ない。だから、桜花賞が本格的始動だな。
桜花賞、今年の話題は何と言っても、2歳女王に輝いたブエナビスタだろう。緒戦こそ牡馬と一緒の新馬戦で土をつけたものの、その後は負けていない。2歳G1戦のジュベナイルFでは何と言っても勝ち方が他馬を圧倒していた。
その勝ち方から、もうその時点で桜はこの馬でキマリと言われ続けていた。それを証明するかのように、単賞1.3倍、支持率62%と圧倒的な1番人気を付けていた。
やはり強い馬が出現した時は、競馬場にも観客が詰め掛ける。春の好天気の下、阪神競馬場には、7万人の観客が集まった。
続いての人気は、2戦2勝と勝率は良いものの、まだブエナビスタと勝負していないレッドディザイア。ジュベナイルFでブエナビスタの2着のダノンベルベールと続いていた。
下見所
ブエナビスタ。全然落ち着いている。これが3歳牝馬かと思わせるような貫禄すら漂わせていた。気候が暑くなり、叩いているはずだが馬体重も4kg増とほどほどの増減。何もかも順調そうに映る。続いての人気のレッドディザイア。こちらは対照的に早足だったり、チャカ付いたりしていた。まぁ戦績は3戦と2戦と変わらないので、馬自体の性格的な違いかと思う。この生まれ持つ気性というものが今後のレースに色々と影響を与えてゆく。こんな部分があるから競馬は面白いのだ。ただ、今の時点で言えば、やはり気性が落ち着いたブエナビスタに一日の長がありそうに見えた。
他には、3番人気のダノンベルベールは、-8kg減ながらヌルイ印象。あのダイワスカーレットを生んだ父アグネスタキオン産駒だけに期待が高かったが、この時点で疑問符が付く。葦毛のルシュクルもチャカ付いていたが、その他の馬についても良くも悪くもない雰囲気。
本馬場入
入場し、口輪を解き放たれた馬々は、春の穏やかな光の中、颯爽と駆けて行く。ここでもブエナビスタは異端の落ち着きを示していた。紐を持つ厩務員が解放しても、まだゆったりと構えていた。おもむろに走り出す。
「何だ。この馬は。古馬のように落ち着き払ってら。」
ファンファーレが鳴る。今日は可もなく不可もなくだ。競馬だ。この淡々さで良いのだ。
各馬、順々にゲート入り。問題なく全馬入った。(あっけない)
ゲートが開く。先頭を行ったのが、ヴィーヴァヴォドカ(ウォッカに引っ掛けているのか。あ)続いてコウエイハート、サクラミモザ、デグラーティア
誰もが今日の最注目馬ブエナビスタを探しただろう。やはり後方2~3番手を淡々と走っていた。
向う流し、3角とこの流れ。ブエナは全然、焦ることもなく進んでゆく
4角に入った。先頭を走っていた馬々が陥落してゆく。誰もがブエナよりも後に仕掛けたら負けると思い、早めに仕掛けてゆく。こっからが面白かった。最初はジェルミナルが前に出た。続いてレッドデザイアが仕掛け、抜き去る。
このまま行くのかと思ったら、やはり来ましたブエナビスタ。大外で前に出すのが遅れた雰囲気はありありだったのだが、馬の力が違っていた。レッドに並んだと思ったら、あっと言う間に抜き去っていた。
やはり、ブエナは強かった。
勝ちパターンからしたら、四位のレッドの方がツボだったように見えた。大外で追い出しが遅れたブエナの走った距離は相当大きかったと思う。
2着に沈んだレッドディザイア。今回は四位も完敗を認めたはず。樫の舞台での雪辱を誓ったんかと思う。馬体的に遜色はない。樫では今回よりも良い対決になりそうだ。
今年はブエナの独壇場の牝馬戦線かと思ったが、どうやらそうでもないらしい。ライバル出現と言った感じか。そう、ウォッカにダイワスカーレットがいたように、ライバルが競馬を面白くさせる。牝馬クラッシック戦線は楽しみだ。
そしてだ。
母ビワハイジは、ジュベナイル→桜と来て、ダービーに行ったのだ。
母はそれほど大きくない馬体だったが、果敢に挑戦した。その挑戦は後にウォッカと言う現役にして名牝の名を欲しいままにしている馬が成し遂げた。
やはり、牡馬戦線を見て狙ってみる価値はあるやもしれない。牝馬クラッシック戦線でのライバル対決は成り立たないが、その時はその時、また違った楽しみ方がある。
どちらにしろこの勝利で 素晴らしい眺望(Buena Vista)が見えてきたに違いない。



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